ドラコニック占星術(Draconic Astrology)は、
“魂の記憶”や“本質の方向”を読むための、少し特別なチャートです。
ネイタルが「今世の自分の設計図」であるのに対し、
ドラコニックは “魂そのものがどこへ向かおうとしているのか” を示します。
まるで、
現実の地図(ネイタル)を見たあとに、
その奥に隠れていた “魂の地図” が透けて現れるような感覚。
この記事では、ドラコニック占星術の
「意味・成り立ち・読み方・ネイタルとの違い」
をやさしく整理しながら、
Mayula Method™における位置付けとしての“魂の軌道(Soul Orbit™)”とのつながりまで解説します。
◆ ドラコニック占星術とは?
—— “魂の意図”を読み取る、もう1枚の設計図
ドラコニックとは、
「ドラゴンヘッド(ノースノード)」を基準に作り直したチャート のこと。
ノースノードは
「魂が今回の人生で伸びていく方向」
「魂が求める成長軌道」
を象徴するポイント。
そのノードを基準にチャートを組み替えるため、
ドラコニックには以下が強く現れます:
- 魂の方向性
- 深層の価値観
- 生まれる前に決めてきたテーマ
- “なぜその人生を選んだのか”
- 本質が求めている生き方
- 魂のルーツ(前世的記憶)
ネイタルが“今回の人生の設定”だとしたら、
ドラコは “魂がそもそも選んできた理由” を読む地図なのです。
◆ ドラコニックの成り立ち
—— ノード(龍の道)を基準に作る特別なチャート
ドラコニック(Draconic)という名前は、
「ドラゴン(龍)」を意味する“Draco”から来ています。
占星術では、
ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルという呼び名でおなじみ。
▼ Draconic Chart の作り方(概念的な説明)
- ノード(ドラゴンヘッド)を 牡羊座0° に再設定する
- それを基準に他の天体の位置が調整される
- その結果、“魂の地図”が立ち上がる
つまり、
「現実の星配置(ネイタル)」に対して、
魂の方向性を示す 龍の軌道(ドラコ) を前面に出したチャートが、ドラコニック。
◆ ネイタルとの違い
—— 現実(ネイタル)と魂(ドラコ)は、別の層を示している
ネイタル:現実の自分(今回の人生での設定)
ドラコニック:魂の自分(深層の意図・軌道)
▼ ネイタルとドラコの違いをひとことで言うと
ネイタル → 今世“どう生きるか”
ドラコ → 魂が“なぜそれを選んだか”
この違いがとても大切。
ネイタルは“能力・性質・生涯のテーマ”を示しますが、
ドラコはその奥にある“魂の理由・意図・本質”を示します。
両方を見ることで、初めて
魂が選んだ人生の全体像(Soul Blueprint)
が浮かび上がるのです。
◆ ドラコニックチャートの読み方
—— ポイントは“ズレ”と“重なり”にある
ドラコニックを読むときに
Mayula Method™で特に大切にしているのは、以下のポイント。
① サイン(星座)が変わるところ
- ネイタル → ドラコでサインが変わる
= 魂の“本質の欲求”がそこにあるサイン
= 今世と魂の間に“解釈のズレ”がある場所
例:
ネイタル太陽 山羊座
ドラコ太陽 天秤座
→ 「現実では成果・責任だが、魂は調和・関係性・美の方向へ向かっている」
“ズレのサイン”は重要な人生テーマ。
② 同じサインのまま強調される場所
サインが変わらない場合は、
「魂と現実が同じ方向を指している」領域。
例:
ネイタル火星 牡羊座
ドラコ火星 牡羊座
→ “行動力・突破力” が魂でも現実でもテーマ。
ここは “軌道が一致している強み” になる。
③ ハウスが示す“魂の方向性”
ドラコ天体がどのハウスに入るかは、
魂の学びの方向性を教えてくれる。
- ドラコ太陽が4H
→ 家族・ルーツ・安心が魂のテーマ - ドラコ月が9H
→ 心の願望は精神性・旅・学びに向かう
“魂はどの領域を使いたいのか” が明確になる。
④ ネイタルとのアスペクト
ドラコ天体がネイタル天体に形成するアスペクトは、
魂と現実の“接続ポイント”。
- コンジャンクション → 魂と現実が密接
- スクエア → 魂の成長テーマ
- トライン → 自然な流れ
- オポジション → 魂の課題を通した調整
特に ドラコ太陽・ドラコ月 のアスペクトは重要。
◆ ドラコニックは“前世占い”ではない
—— 過去ではなく「魂の方向性」を読む
よくある誤解:
✘ 前世のチャートでは?
→ いいえ、違います。
前世的な影響を感じることはありますが、
ドラコは「前世そのもの」ではありません。
◎ 正しくは…
“魂の方向性や深層の願い”を読むチャート。
“魂のルーツ”は感じられるけれど、
「前世の物語を特定する」ためのものではありません。
Mayula Method™では、
怖がらせる・決めつける・運命を固定する読み方は絶対にしません。
◆ ドラコニックを知ると何が変わる?
—— 魂の軌道(Soul Orbit™)の“核心”がつかめる
ドラコを読むと、
ネイタルだけでは分からなかった “本当の理由” が見えてきます。
▼ よくある変化
- なぜこの仕事・関係・環境を選んだのか腑に落ちる
- 今世の課題の“奥の意味”が見える
- 違和感の正体が分かる
- 迷いが減る
- 「本当は何を求めていたのか」が浮き上がる
- 魂の軌道(Soul Orbit™)との接点が見える
ドラコは、
“魂の声の言語化”に最も近いチャート といえます。
◆ Mayula Method™におけるドラコニックの位置づけ
—— 魂の軌道(Soul Orbit™)を読む“コアチャート”
ネイタル・ドラコ・HDの三層を重ねる中で、
ドラコニックは “魂の軌道(Soul Orbit™)を読み解く中心” にあります。
- ネイタル:今回の人生の設定
- ドラコ:魂の方向性
- HD:エネルギーの使い方
この3つを統合することで
Soul Orbit™(魂が自然と向かう軌道) が浮かび上がる。
だからMayula Method™では、
ドラコは欠かせない“神経の中心”のような存在なのです。
◆ おわりに —— 魂の地図を開くと、選択が軽くなる
ドラコニック占星術は、
現実を否定するためのチャートではありません。
むしろ、
「どう生きると自然なのか?」
「なぜその選択をしたのか?」
という“魂の理由”をやさしく照らすチャート。
魂の地図を知ると、
- 迷いが減り
- 違和感が減り
- 本音が浮かび
- 行動の軽さが戻り
- 現実の流れが自然に整い始めます。
それは、
新しい自分になるための地図ではなく
本質の自分に還るための地図。
ドラコニックは、あなたの魂の軌道(Soul Orbit™)を
静かに示してくれる“もう一枚の青写真”なのです。

