— 人生が静かに反転しはじめるとき —
はじめに|なぜ「この時期」だけ、説明できない違和感が生まれるのか
冥王星スクエア冥王星。
占星術の世界では、あまり派手に語られることのないトランジットです。
けれど実際には、多くの人がこう感じ始めます。
- 今までの生き方が、どこか噛み合わなくなる
- 頑張っているのに、満たされない
- 以前は平気だったことに、違和感が残る
- 誰かの価値観を借りて生きてきたことに、気づいてしまう
それは劇的な出来事というより、
「もう戻れない感覚」として訪れます。
冥王星スクエア冥王星は、
人生を壊すトランジットではありません。
人生の「軸」を強制的に浮かび上がらせる時期です。
冥王星スクエア冥王星とは?
冥王星スクエア冥王星とは、
- トランジットの冥王星
- ネイタル(出生図)の冥王星
が 90度(スクエア) を形成する時期を指します。
起こりやすい年代
多くの場合、
37〜39歳前後(±1〜2年) に通過します。
いわゆる「ミッドライフ期」に重なりやすく、
- 冥王星スクエア冥王星
- 土星回帰後の再調整
- 天王星オポジション前夜
といった、人生の深部が一斉に動き始めるゾーンでもあります。
このトランジットの本質|壊れるのは「人生」ではなく「構造」
冥王星が象徴するのは、
- 根源的な力
- 支配と依存
- 無意識の契約
- 生き延びるために身につけた構造
スクエアは「緊張」や「摩擦」を意味します。
つまりこの時期に起きているのは、
これまで無意識に守ってきた人生構造が、限界を迎える
ということ。
よくある誤解
- 何か大きな不幸が起こる
- 仕事や人間関係が必ず壊れる
- 強制的にリセットされる
実際には、
壊れるのは「外側」ではなく「内側の前提」です。
冥王星スクエア冥王星で起きやすい「実際の影響」
ここからは、現実レベルで多くの人が体験する変化を見ていきましょう。
① 今までの成功モデルが効かなくなる
- 評価されてきたやり方
- 頑張れば報われるという感覚
- 正しさ・常識・期待に応える生き方
これらが、急に重たく感じられるようになります。
成果は出ているのに、
心がついてこない。
これは「怠け」ではなく、
魂が次の段階へ進もうとしているサインです。
② 支配・依存の構造が浮き彫りになる
冥王星は「力の所在」を暴きます。
- 無意識に誰かに従っていた
- 認められることで自分の価値を保っていた
- 役割や肩書きにしがみついていた
こうした構造が、
痛みや違和感として意識化されます。
逃げ場がなくなるような感覚になることもありますが、
それは「真実から目を逸らせなくなった」だけなのです。
③ 人生のテーマが、静かに書き換わり始める
この時期に多いのが、
- 昔からの夢に、もう熱が入らない
- 代わりに、言葉にできない衝動が生まれる
- 「こう生きたい」が分からなくなる
一度、空白が生まれるのが特徴です。
冥王星は、
古いテーマを終わらせてからでないと、
新しい軸を与えません。
④ 表面的な関係が続かなくなる
- 無理して合わせていた人間関係
- 本音を出せない居場所
- 役割で繋がっていた関係
これらが、自然と距離を置く流れに入ります。
対立や断絶が起きることもありますが、
多くは 「続けられなくなる感覚」 という形で現れます。
この時期にやってはいけないこと
冥王星スクエア冥王星の時期に、
無理にやろうとすると苦しくなることがあります。
❌ 無理に答えを出そうとする
→ この時期は「定義」より「感覚」が先。
❌ 以前の自分に戻ろうとする
→ 戻れないことに気づくためのトランジット。
❌ 変化を恐れて動かない
→ 動かなくても、内側では進行しています。
この時期を「再生の入口」にするために
冥王星スクエア冥王星は、
壊すための時期ではなく、還るための時期です。
意識してほしい3つのポイント
① 違和感を否定しない
それは、魂からの精密なサイン。
② 「正しさ」より「真実」を選ぶ
外側の正解より、内側の静けさ。
③ 急がず、深さを許す
冥王星は、急かされると沈黙します。
冥王星の旅は、ここから本格的に始まる
冥王星スクエア冥王星は、
人生の折り返し地点ではありません。
「これまで」を終え、
「これから」を生きる準備が始まる地点です。
ここで浮かび上がった違和感は、
次の章で扱う「冥王星オポジション」へと繋がっていきます。
次章予告
第4章:冥王星オポジション冥王星— 魂の中年の危機と再生


