「もっと稼げるようになりたい」
「自分の才能を仕事にしたい」
「これからは、自分の力で収入をつくれるようになりたい」
そんなふうに考えることは、決して悪いことではありません。
生活していくためにも、仕事を続けていくためにも、お金は必要です。
自分が提供した価値に対して、きちんと対価を受け取ることも大切です。
ただ私は、
「どうすれば稼げるか」から、自分の仕事を考え始めなくてもいい
と思っています。
むしろ、その前に知っておきたいことがあります。
それは、
「自分は、どんな人なのか」
ということです。
「稼げること」が正解になりやすい時代
SNSを見ていると、
「これから稼げる仕事」
「月収○万円を目指す方法」
「AIを使えば短期間で収益化できる」
「あなたの一番お金になる才能」
そんな言葉を目にすることがあります。
もちろん、その中には役立つ情報もあるでしょう。
新しい技術を知ることも、ビジネスの仕組みを学ぶことも大切です。
けれど、
「より多く稼げること」が、そのまま人生の正解になるわけではありません。
「稼げる」と紹介されている方法も、誰もが同じような結果を出せるとは限りません。
また、そうした発信そのものが、商品や講座へつながる入口として設計されていることもあります。
実際に仕事として形にしていくには、
学ぶことも、
試すことも、
失敗しながら調整することも、
積み重ねることも必要です。
簡単に、誰でも、すぐに。
そんな仕事ばかりではありません。
だからこそ、
「何が一番稼げるか」だけを基準に、自分の道を決めなくてもいい
と思うのです。
才能は「稼ぐため」だけにあるものではない
才能という言葉を聞くと、
「仕事になるもの」
「収入につながるもの」
と考えやすいかもしれません。
けれど、人が持っている素質や才能は、本来もっと広いものです。
人の話を深く聞けること。
物事を丁寧に分析できること。
美しいものをつくること。
人と人をつなげること。
一人でじっくり探究できること。
誰かを支えること。
言葉にすること。
これらは、その人が持つエネルギーの表れでもあります。
それを仕事で使う人もいれば、
家庭で使う人も、
創作活動で使う人も、
人との関係の中で使う人もいます。
だから大切なのは、
「どの才能が一番お金になるのか」ではなく、
自分にはどんな資質があり、そのエネルギーをどう使うと自然なのかを知ること。
そこからだと思っています。
自分に合わない方法で稼ごうとすると、どこかで無理が出る
たとえば、
毎日SNSを更新する。
頻繁にライブ配信をする。
大人数のコミュニティを運営する。
次々と新しい企画をつくる。
こうした働き方が自然にできる人もいます。
一方で、
少人数と深く関わる方が力を発揮できる人もいます。
静かな環境で、一人で集中してつくる方が合う人もいます。
表に出るより、裏側で仕組みを整える方が得意な人もいます。
どちらが優れているということではありません。
けれど、
「この方法が稼げるらしいから」
という理由だけで、自分に合わないやり方を続けていると、
売上は上がっても疲れきってしまったり、
仕事は増えたのに楽しくなくなったり、
自由になるために始めた仕事なのに、かえって身動きが取れなくなったりすることがあります。
だから私は、
稼ぐ方法を探す前に、自分のエネルギーの使い方を知ることが大切
だと考えています。
まずは「魂の設計図」を知る
一人ひとりが生まれ持っている資質や傾向を、
「魂の設計図」
として捉えています。
どんな価値観を持っているのか。
どんな方法で考えるのか。
何にエネルギーを使いやすいのか。
どんな環境で力を発揮しやすいのか。
人とどのように関わるのか。
何を大切にすると、自分らしくいられるのか。
そうした自分自身の基本構造を知ることで、
仕事について考えるときにも、
「何が稼げるか」
だけではない視点を持てるようになります。
魂の設計図は、職業を決めるものではない
魂の設計図を知ったからといって、
「あなたはこの仕事をするべき」
と答えが決まるわけではありません。
同じ資質を持っていても、その使い方は人それぞれです。
会社の中で生かすこともできる。
個人事業で生かすこともできる。
副業として使うこともできる。
仕事以外の場所で使うこともできます。
設計図は、
人生の答えを決めるものではありません。
自分で選ぶための土台です。
自分を知ったうえで、
「私はこの力をどう使いたいのか」
「どんな働き方なら無理なく続けられるのか」
「何を社会に届けたいのか」
を考えていく。
そこから、自分なりの仕事の形が見えてきます。
「自分らしく働く」と「収入」は対立しない
自分らしく働くというと、
「好きなことだけをしていればいい」
「お金のことは考えなくてもいい」
という意味に聞こえるかもしれません。
けれど、そうではありません。
自分らしく生きれば、何もしなくてもお金が入ってくるわけではありません。
仕事として続けていくためには、
必要としている人に届けること。
価値を分かる形にすること。
価格を決めること。
伝えること。
仕組みを整えること。
こうした現実的な工夫も必要です。
ただし、その順番が大切です。
自分を知る。
自分の資質や才能を、どう使うと自然なのかを知る。
それを社会の中で、どんな価値として届けるのかを考える。
その先に、仕事や収入があります。
稼ぐために自分を使うのではなく、自分を生かした先に収入をつくる
お金を稼ぐことそのものが、悪いわけではありません。
自分が届けた価値に対して、きちんと対価を受け取ることは大切です。
けれど、
「もっと稼がなければ」
「これをしないと置いていかれる」
「今はこれが稼げるらしい」
という基準だけで仕事を選んでいると、
いつの間にか、自分を仕事に合わせ続けることになります。
そうではなく、
まず自分を知る。
自分の素質を知る。
自分の才能を知る。
自分にとって自然なエネルギーの使い方を知る。
そして、その自分を社会の中でどう生かしていくのかを考える。
私は、この順番を大切にしたいと思っています。
稼ぐために自分を使うのではなく、
自分を生かした先に、仕事や収入をつくっていく。
そのための最初の一歩が、
自分の「魂の設計図」を知ること。
仕事について考えることも、
これからの生き方を考えることも、
まずはそこから始まるのだと思います。
















